本作の概要
2021年12月14日にリリースされたばかりの新作『ラピスリライツ』。
本作は携帯電話向けゲーム事業を中核とする企業「KLab」と「KADOKAWA」が贈る育成RPGで、アイドル+RPGというジャンルを他にない程本気のクオリティで制作している。
アイドルが「魔女」と呼ばれる世界を舞台に、プレイヤー自身が見習いの魔女達を成長させていく流れで物語が展開される。魔女達は、パフォーマンスを行う事でエネルギーを生み出し、その力で人々を襲う「魔獣」と戦う。未熟な魔女達がプレイヤーの育て方次第でどの様に成長するのか。魔女達の成長から目が離せない物語がプレイヤーを待ち受けている。
3Dグラフィックとアニメーションを組み合わせた映像に加え、全編フルボイスで展開されるなど魅力的な点が多いのがラピスリライツの特徴だ。本記事では、ラピスリライツの魅力や特徴を解説・レビューしていく。
おすすめポイント
- 全編フルボイスで展開される物語!
- 作り込まれた3Dグラフィック!
- 様々な種類のバトル演出!
- 白熱のボスライブ!
- 魔女達の成長過程を見守る事ができる!
魅力・特徴を解説
ハイクオリティな物語

〜魔女。それは、光。人々の脅威となる魔獣を浄化するもの。そして、希望の歌を届けるもの。フローラ女学院は、そんな魔女達のための学校。彼女達は夢を見る。いつか多くの人々を救い、笑顔を届ける事を。〜
異世界からやってきた主人公(プレイヤー)は、予言書に記された伝説の存在である。そんな主人公は、フローラ女学院で特別クラスを受け持つ教師となって、見習いの彼女たちを導くことになる。
本作のストーリーは、3Dグラフィックとアニメーションの両方を用いて展開される。キャラクター同士の会話やバトル画面などは3Dグラフィックで表示され、ストーリーの一部にアニメーションが使用されている贅沢仕様だ。また、全編フルボイスで展開されているので、物語に入り込みやすい作りだと感じた。そのため、本作をプレイする時はイヤホン必須と言っても過言ではない。この作り込まれた世界観を是非体験してみて欲しい。
魔女達の成長

ストーリーの中心となる『LiGHTs』の5人。彼女達は問題児を集めた特別クラスというレッテルを貼られている。まだまだ未熟な彼女達がどの様にして成長していくのか、どの様にしてそのレッテルを払拭していくのかなど、目が離せない物語が待っている。
魔女の育成・カスタマイズ
本作の基本は、プレイヤーが先生となって魔女達を育てるというものだ。本稿では育成要素の一部を紹介する。
宿星

宿星とは、新スキルやカードレベルの上限を解放する事ができる要素だ。一定のレベルまで育てた後に、先生レベルや宿星によってカードのレベルを解放する必要がある。
宿星の強化段階に応じて新しいスキルを獲得する事ができる。獲得できるスキルは、カードタイプに応じた物となっており、それぞれのタイプに応じた追加効果が発動するので、バトルを優位に進める為に不可欠な要素と言える。
宿星の強化には、星降りの秘文や徴章が必要になる。星降りの秘文にはいくつかの種類があり、宿星の強化段階に応じて必要な秘文のレアリティも上がっていく。
星降りの秘文は、1日に5回だけ挑戦できる『魔女審査会』で入手する事が可能だ。また、難易度が高いとドロップする素材の数やレアリティが上がっていく。
開花

開花はカードのステータスを全て上げる事ができる要素だ。そのため、魔女力を大幅に底上げする事ができ、大きな戦力強化に繋がる。また、スキルレベルもアップする点もあるので、しっかりと強化しておく事がおすすめだ。
開花では、段階に応じた報酬が設定されており、輝星石や装備品を入手する事ができる。報酬はカードによって異なっている。
開花は星石とフロラを消費する事で行う事が可能で、最大で6段階まで開花可能となっている。また、URカードに限り全天星石で開花する事が可能だが、全天星石は非常に貴重なので、使い所をしっかりと見極めて使用するのがおすすめだ。
星石は召喚で、カードが重複した時に30個獲得できる。また、カードクエストを行う事でも星石を入手できるので、開花したいカードを積極的に進めるのが良い。『魔女審査会』と同じように、難易度によってドロップする数も変わるという点も覚えておこう。
カスタマイズ

本作では、魔女の衣装や装飾品のカスタマイズを行う事ができる。衣装は、召喚によるカード入手の他に、装飾品交換チケットで交換する事が可能だ。衣装のバリエーションは非常に多くの種類があり、組み合わせは無限大。自分流の魔女にカスタマイズしよう。また、一部衣装は親密度が関係するものも存在するので、魔女達とは仲良くなっておこう。
カスタマイズした衣装で、ストーリーのバトルなども登場するので、気分転換などにカスタマイズをしてみるのがおすすめだ。
バトル要素
本作はターン制コマンドバトルでバトルが展開される。
各ターンにキャラクターに攻撃を指示することに加えて、それぞれのキャラクターが持つスキルを使用して魔獣を倒すというシステムだ。

攻撃のターンでは、コマンドの中から行いたい攻撃を4つ選択する。同じタイプの攻撃を選択すると同時攻撃は発動し、演出を見る事ができる。演出の種類はキャラクターの組み合わせによって変化するのに加え、URキャラクターはオリジナル演出となる。この要素がバトルを大いに盛り上げるので、同時攻撃をなるべく狙うようにコマンドを選択しよう。

ボスとのバトルでは、「ボスライブ」というものになり、魔女達がライブを行っている状態での戦闘となる。また、「ボスライブ」中は通常のバトルとは違い、攻撃時に特殊な演出が映し出される。

同時攻撃の演出も変化しているので、是非その目で確認して欲しい。ライブ演出は、コマンドなどを非表示にする事が可能なので、じっくりとライブを楽しむ事もできるが、バトル中であることは忘れないようにしよう…。
メインクエストを進めると、オートバトル機能が解放される。素材を集める時などに役立つ機能なので、しっかりと覚えておこう。
登場魔女達の紹介
ラピスリライツには様々なユニットが登場し、そのキャラクター数は20名。今回は物語の中心となる「LiGHTs」の5人を紹介する。
ティアラ(CV|安齋 由香里)

明るく元気なムードメーカー。幼いころ病気がちだったせいか、歌で誰かに元気を届けたいという強い思いを持つ。特別クラスの中では普通の女の子に見えるが、その正体は、ウェールランドの第二王女。ロゼッタとは幼馴染で、ロゼッタ以外には身分を隠している。
ロゼッタ(CV|久保田 梨沙)

学科テストでトップ3に入る優等生。貴族家系出身で、クールな性格。後輩達から人気が高いが、少々抜けている部分がある。
ラヴィ(CV|向井 莉生)

スポーツ万能で、魔女の素質が高い天才児。かなりの自信家で、自称「特別クラスのエース」。天真爛漫な性格だが、勉強は苦手で、学科試験では常に最下位。
アシュレイ(CV|佐伯 伊織)

岸家系の出身で、「魔女は騎士になるための通過点」と主張する少女。昔から鍛錬を積んでいて、その影響で性格はかなり硬いが、実は可愛い衣装やヌイグルミに目が無い。
リネット(CV|山本 瑞稀)

本が大好きな図書委員。幼い頃から本ばかり読んでいたせいか、性格はシャイで大人しい。人一倍、魔女に強い憧れを抱いている。
ユーザーレビュー
ガチャ・課金要素
魔女の召喚
本作の召喚(ガチャ要素)は、常に複数種のガチャが開催されていて、輝聖石や召喚チケットで引く事が可能だ。また、10連召喚を行うと、必ず1体はSSRかURカードを獲得する事ができる親切仕様となっている。そのため、なるべく10連召喚ができるまで貯めてから引くというのがおすすめだ。
筆者は実際に30回程ガチャを引いてみて、2回ピックアップキャラクターが排出された為、排出率は良い方なのではないかと感じた。また、有料の輝聖石しか使えない召喚もあるので、しっかりと確認しよう。
輝聖石購入

本作の課金要素の1つが、輝聖石の購入だ。60個で120円の物から6180個で10000円の物まであり、高くなればなる程還元率が上がっていく。また、増量パックというものが用意されており、通常の値段で購入するよりもお得に購入する事ができるようになっている。ただ、1週間に1度しか購入できない物から、1度しか購入できない物まであるので、購入する際はしっかりと確認をする事がおすすめだ。
パック商品

輝聖石の単体購入の他に、様々なアイテムがセットになったパックが販売されている。内容は、スキップチケットや召喚チケット、星降りの秘文や星石など様々だ。それぞれのパックに1日1回や毎週2回などの購入制限が設定されているので、購入する際はしっかりと確認しよう。また、これらパック商品は有償輝聖石での購入になるので、購入する際は先に輝聖石を用意しておく必要がある。
最後に
本作は、様々なアイドル(魔女)たちが登場するゲームとなっているが、アイドルたちが魔獣と戦うというアクションゲーム的側面を持っている点が非常に良いポイントだと感じる。また、落ちこぼれと呼ばれているLiGHTsの5人がどのように成長し、どのような結末が待っているのかワクワクするようなストーリー展開となっている。
アイドルを題材にした作品に飽きてしまった人や、新しくプレイするRPG作品を探している人には特におすすめできる作品となっている。気になった方は是非プレイしてみて欲しい作品だ。