エバーテイルとは?
世界95カ国のゲームランキングでトップ3を獲得した大作で、コンシューマゲーム(家庭用ゲーム機向け作品)と遜色ない作りの超王道RPG作品となっている。どこか懐かしさを感じる様な世界観やストーリーをスマートフォンで体験できるので、RPGが好きな人から初心者まで誰でも楽しむ事ができる要素が存分に盛り込まれた作品となっている。
本作は、 YouTubeなどの動画共有サイトで流れる動画広告で「広告と実際の内容が違う」と話題になった作品だ。しかし、作品の完成度が低い訳ではなく、むしろ非常に作り込まれていて、いい意味で期待を裏切られる完成度となっている。
”広告詐欺”という誤解で終わってしまうのは非常に勿体無いエバーテイルの魅力や特徴などを紹介する。
おすすめポイント
- スマホでRPGを気軽にプレイできる
- フィールドを好きなだけ探索できる
- 独自戦略性を持つバトル要素
- 魅力的なキャラクターが多数登場
- どこか懐かしさを感じるゲームデザイン
エバーテイルの魅力と特徴
作り込まれた物語

エバーテイルの世界では、人間・モンスター・亜人(人間とよく似た種族)などが登場する。100年に1度訪れる劫魔節が物語の鍵となるストーリー展開がなされるのが特徴だ。
様々な村が「不死の魔神エターナル」による襲撃で滅ぼされている世界が舞台となっている。
滅ぼされた村の生存者の「リゼット」とその弟がモンスターに襲われているところを、主人公の「フィン」と出会う場面から始まり、その後一緒にフィンの村へ向かうも、フィンの村も滅ぼされていた。村を襲っている人物によって、起きることのない眠り(死眠病)についてしまったリゼットの弟を目覚めさせるための方法を探すという内容で物語が進行していく。

現在第10幕(1幕の中で章立てになっている)まで展開されており、非常に長い話となっているが、2幕以降はオンラインストーリーとなり、1幕までとはコンセプトが異なる点が特徴的だ。また、他のプレイヤーからの助っ人「傭兵」を選択できる様になり、強い敵に立ち向かう時の心強い味方となるので、SSRの傭兵を使う様にすると比較的楽に進める事が可能だ。
魅力溢れる登場人物
本作には魅力あふれるキャラクターが多数登場するほか、モンスターなども数多く存在している。この項目では、序盤に仲間になるキャラクターの一部を紹介する。
フィン

西方大陸の片田舎で生まれ育った青年で、村一番の狩人と呼ばれていた。生まれる前の劫魔節で傭兵の父と母を無くしているが、困っている人を見過ごせない性格に育つ。
リゼット

フィンとは違う片田舎に住んでいた狩人の少女。物静かだが、深い慈悲の心と不屈の精神を併せ持っている。唯一の肉親である弟を溺愛しており、その成長を見守る事が生きがいとなっている。
リュミドラ

若くして赤竜騎士団第三連隊の隊長を務めている。あらゆる武具に精通しているが、武具以外に関しては不器用で、家事などは壊滅的である。出自は王国でも屈指の名家なのだが…


また本作では、1人のキャラクターに対して複数種のバリエーションが存在しており、それらを集めてパーティを強化するも良し、好きなキャラクターを集めて鑑賞するも良しのクオリティとなっている。カッコイイものからカワイイものまで存在しているので、是非その目で確認してみて欲しい。
操作性と独特な戦闘システム
フィールド

本作では広大な世界を自由気ままに移動する事ができる。移動は画面上に表示されるスライドパッドで行う。このスライドパッドは画面のどこを触っても表示されるので、右手や左手を問わずに操作できるという特徴がある。
目的地までの目標が常に表示される為、広大な世界で迷うことが無い親切な仕様となっている。また、全編オート操作に対応しているので、目的地まで自動で移動している間に他のことができると言った、プレイヤーに合わせたプレイスタイルに変更する事が可能だ。

フィールドには草むらがあり、揺れている草むらに入るとモンスターとの戦闘が始まる。モンスターを倒して経験値を得る事や、弱らせてキャプチャ(捕獲)をして仲間にするなどの選択肢が存在している。キャプチャーに関しては下記で解説しているぞ。
バトル

本作のバトルは、8人のパーティ編成(戦闘中は4人)で展開される。それぞれのキャラクターの体力が0になると、後衛キャラクターと入れ替わり、全滅するとゲームオーバーとなる。
パーティには人間やキャプチャーしたモンスターも編成する事ができるほか、それぞれのメンバーに武器などを装備する事で戦闘力を上げる事ができる。

本作のバトルの特徴は「アクティブタイムバトル」となっていて、本作最大の特徴とも言える。このシステムは、技(コマンド)毎に設定されている「TU(タイムユニット)」というコストが高いほど、次回の行動までの時間が長くなるというもの。つまり、強力な技を使用すれば使用するほど隙を晒してしまうというシステムとなっている。
強力な技の使い所を見極めるという点が、バトルの戦略性を高くしており、行動順番やスキル発動のタイミングによって勝敗が別れる部分が大きな特徴の1つとなっている。
キャプチャ


キャプチャーとは戦って弱らせたモンスターを捕まえる行動の事であり、本作におけるもう一つの特徴であると言える。
モンスターは体力を減らせば減らす程、キャプチャの成功確率が上がっていき、毒などの状態以上も確率に関係する。確率は数字で表示される為、非常に分かりやすい仕様となっている。
キャプチャ自体は何度でも挑戦できるが、複数回失敗を繰り返すと逃げられてしまう可能性がある為、確率が70%を超えてからキャプチャする事がおすすめだ。
育成要素
レベルアップ
人間やモンスター関係なく、レベルアップには2つの方法が存在する。1つ目がクエストで経験値を得る方法で、2つ目がアイテムを使用したレベルアップだ。

他のRPG作品と同様に、敵との戦闘後に経験値を獲得する事が可能になっている。ストーリークエストで余計な戦闘を避ける為に、草むらを避けるプレイヤーは一定数いると思うが、どこかに経験値効率が非常に高いポイントがあるようだ…。

アイテムを使用したレベルアップは、ゴールドと「キャラクターコア」や「ウェポンコア」を使用する事でレベルアップを行う事ができる。これらの強化アイテムは、強化クエストやバトルの報酬、ログインボーナスなどで獲得が可能となっているので、覚えておくと後々便利だ。
覚醒

覚醒とは、モンスターのキャプチャやガチャで同じキャラクターが被った時に使うと良いシステムだ。具体的には、同じキャラクター同士を合成する事で、ステータス上昇やパッシブスキルを解放する事ができるという物だ。最大5回まで行う事が可能で、多種多様な強化ある様なので、積極的に合成して強化していくと良い。
究極進化

究極進化とはステータスの上昇やレベルの上昇、一部キャラクターはスキルの追加など、性能を大幅に強化できるシステムとなっている。
究極進化には素材が必要で、キャラクターによって必要な素材が異なっている。進化させるキャラクターを決めてから、素材を集める方法が効率的でおすすめだ。
ギルド要素

エバーテイルの同盟(ギルド)は、絶対に加入するべき要素となっている。
理由としては、ランクマッチ(PvP)による報酬が非常に大きい事が挙げられる。また、上位の同盟になればなるほど大量の報酬が貰える仕組みとなっているので、自身のパーティを強化して上位の同盟を目指してみたり、プレイヤー自身で最強の同盟を作ってみたりしても面白いと思う。
ユーザーレビュー
ガチャ・課金要素
召喚(ガチャ)について


エバーテイルでは、常に複数種のガチャが開催されている。基本的に、武器やキャラクターがミックスされたガチャとなっていて、1回召喚する時に消費するソウルストーンは100個となっている。また期間限定ピックアップは、通常の可愛いものやカッコいいものが多いので、狙ってみると良いかもしれない。

「プラチナソウル召喚」というガチャは常時開催で、その他に3種類程度の期間限定キャラクターの出現率が上がっているガチャが開催されている。
ソウルストーン
ソウルストーンは、ガチャを引く時やマナを回復する時に使用する。ショップでは単体購入のみとなっており、ソウルストーン1つあたりの値段は4.8円程度となっており、購入するソウルストーンの数が多くなればなる程安くなっていく仕組みだ。
その他の課金要素
ソウルストーンとアイテムなどがセットになったパッケージが有料で販売されている。さまざまな種類のパッケージがあり、中にはクエストなどでは滅多に手に入らない様なアイテムがセットになっている物もあるようなので、必要だと感じたら購入してみるのも1つの手かもしれない。
他にもミッションパスというものがあり、ミッションポイントを蓄積していく事で豪華な報酬を受け取る事が出来るものも販売されている。
ソウルストーンを単体で購入するよりもお得に購入できるパッケージが多い様に感じた為、もし課金を行う事があれば、購入する前に良く確認してみたほうが良い。
最後に
今回は動画広告で話題のエバーテイルをご紹介した。
広告用の動画とはかけ離れた内容の作品だが、実際にプレイしてみると良い意味で期待を裏切られる完成度となっていた。
親切丁寧なチュートリアルに加えて、フィールドとバトルでのオート操作はかなり好印象で、横画面の作品にしては珍しく隙間時間にもプレイできると感じた。
広告詐欺という誤解のままでは勿体無い完成度を誇るエバーテイル、気になっている人もそうで無い人も1度体験してみて欲しい作品だ。